ロルフィングのご紹介

ロルフィングの開発者 Dr.アイダ.ロルフについて

Dr.アイダ・ロルフは1920年にニューヨークのロックフェラー研究所で働きながら、コロンビア大学医学部の大学院で生科学者としての博士号を取得しました。

馬に蹴られた体験
アイダ・ロルフは若いころ馬に蹴られた経験があり、高熱、肺炎の症状で病院に運び込まれましたが、治らず、後にオステオパシー医の施術を受けて、馬に激しく蹴られた衝撃でずれていた肋骨を本来の位置に戻してもらったことで、たちまち呼吸が改善され、症状が収まった経験を持ちます。こうして彼女は、正しい肋骨の位置に戻すことによって快癒したことから、「カラダの構造が機能を決定する」を実体験したのです。

・症状とのいたちごっこからの脱却を目指す
多くの人がアイダ・ロルフを訪ねて来ましたが彼女はどこかをなおせばどこかが崩れるのいたちごっこに悩んでいました。

彼女は部位でなくカラダ全体の構造を見るように見方をあらため患部に焦点というこれまでのスタイルを捨てました。構造とはカラダ全体のリレーションです。そしてその構造を支えているのが「筋膜」であることに着眼したのです。


・アイダ・ロルフの功績(筋膜の重要性の発見)
アイダ・ロルフが公の場で筋膜についての重要性を発言するまでは、徒手技法の世界では、筋膜はそれほど注目されていませんでした。

筋膜のネットワークこそがカラダを支える重要な器官であるということは、それまで誰も言ってきていませんでした。

彼女は筋膜が固まっているときカラダは拘縮しますがこれをゆるめることによって水分を取り戻し、活性化したカラダを取り戻せることを提唱しました。


・身体教育メソッドとしてのロルフィング
ロルフィングは全身の構造の統合が目的であり、治療が目的ではない、とされています。

ロルファーとクライアントの関係性は治療者と患者ではなく、たとえば指導者と学習者といった形に考えられています。ロルフィングの目的と対象は、「習慣的要素」であり改善が大変難しい領域である、「姿勢」「動作の改善」とそれらの習得と習慣化が狙いといえるでしょう。

参考文献:これがボディワークだ 進化するロルフィング 小川隆之 斎藤瑞穂 著

ロルフィング10セッションのご紹介

ロルフィングの構成(10シリーズ)

人間の身体の皮膚にはたくさんの受容器が埋め込まれており感覚神経と接続されています。強過ぎる圧や、適切でもスピードが早いと緊張し時に防御し反発します。

ロルフィングは長年かけて作られたカラダの構造をいきなり変えようと無理はせずに、表層からセッションごとに順を追ってゆるめていき、カラダが緩んで受け入れるのを待って、そのうえで深層に入っていくアプローチを取っていきます。

全身の表層が緩むことではじめて深層に入っていくのです。全身が緩んでいくことによって、今までできなかったバランスの取れた構造、姿勢の改善、動き方の改善へと進んでいけるように10シリーズは設計されています。

10シリーズの各セッションは各回テーマが設定されていて、からだに負担が少なく、効果的に変化が起きるように組み立てられています。

しかしロルファーは決まったことだけをするのでなくクライアントさんのカラダの状況を聴いたり、観たり、触れたりしてコミュニケーションをとりながらクライアントさんに合ったセッションを構築していきます。

*人によって変化の違いや変化発生の時期(短期~1年後など)は異なります。

【表層部の解放】(セッション1〜3)

表層筋膜をゆるめる、深層へ進むための準備をします。主に筋肉と筋肉の間を分けて(セパレーション)していきます。

セッション 1 自由な呼吸

胸郭から骨盤を中心にワークし、自由な呼吸を促進します。ボディストッキング(比喩)の解放(胸郭周辺の表層筋膜)

セッション 2 大地に根付いた足

カラダの土台となる足を整えしっかりしたサポートをつくります。(グラウンディング)

セッション3 身体の側面の広がりに気づく

体側をゆるめて伸ばしてバランスのとれた横のラインを目指します。

【深層部(コア)の解放】(セッション4〜7)

普段カラダの表層がこわばっていたり歪んだり縮んだりしていると深層の筋肉、筋膜は活動しづらく本来の力を発揮していません。表層が緩んだこのセッション4から深層(コア)を呼び覚ましていきます。

主に筋肉と筋肉の間の筋膜を分けて(セパレーション)してそれぞれが本来の動きができるように促して行きます。

セッション4 脚の内側・骨盤底

内臓を支えている骨盤底。骨盤底を目覚めさせて、骨盤と脚の動きを自由にしよりよい骨盤の傾き、適切な腰椎の前弯がつくりだせるように促していきます。

セッション5 腹部の空間の確立

背骨から脚をつなぐ大腰筋を活性化。

脚を腿の付け根からではなく、胸腰関節(おへそあたりの脊柱)から動かせるイメージを獲得します。

セッション6 背面・仙骨の自由な動き

脚の背面・背中のバランスを調整し、背骨と骨盤が自由に動けるようにします。

セッション7 首・頭がカラダ(体幹)に乗るようにする

顔と頭が緩むことで首も緩めることが可能になってきます。

口、鼻、頭、首をワークし自分のベストな視界を獲得します。

【全身の統合】(セッション8〜10)

これまでセパレーションしてきた筋肉、全身の筋膜を統合してカラダ全体をひとつのまとまりとして有機的、効果的に動かせるようにしていきます。

セッション8・9 上半身か下半身のつながりと統合

今までセパレーションして整えてきた各部位の関係性を再度組織化して、カラダを1つにまとめた動きを体験、確認していきます。

各回で上半身または下半身中心にワークし、腕と脚をからだの中心から動かせるようにします。

セッション10 全身の統合

全身のバランスを調整し、からだの統合を完成させます。クライアントさんを重力と協働した日常生活に向かって送り出します。

ロルフムーブメント™

Rolf Movement™(ロルフムーブメント)はロルフィング®を発展させ、さらに効果的なものにするために開発されたものです。

ロルフムーブメントは主に機能(身体運動)によって身体に変化を起こします。ロルフィングの手技を用いた方法とは異なり、ロルファー™が身体運動をことばで指導し、クライアントの身体運動から効率的な動き方を共に発見していくものです。

Rolf Movementの目標は、Rolfer™がクライアントと一緒に身体の緊張や運動パターンを見つけ、クライアントにとって、重力と調和した良いバランスと効率的な動き方を発見することです。

アイダ・ロルフ以降にロルフムーブメントを発展させたフランスのゴダールによると、人々は生涯を通して、その人特定の状況で「身体イメージ」を発達させます。その人固有の生活環境、立場や精神状態に合わせて動きを変化させ調整します。

これは時に好ましくない動きや呼吸パターンにつながる可能性があります。ロルフムーブメントはこれらのパターンを発見し、潜在意識の「身体イメージ」から理想的な運動に置き換える方法を見つけることを目指しています。

そして身体を内側から理想的に安定させ、人が重力の中で調和し、より楽に効果的に動くことができるようにすることを目指します。*ロルフムーブメントはロルフィング10セッションの中にも随時取り入れることがあります。一般的に10セッション終了後に3~5回のロルフムーブメントセッションをお受けいただくことを推奨します。

ロルフィングを避けた方が良い場合
(禁忌事項)

【禁忌症について(ロルフィングを避けた方がよいケース)】

感染症、熱性疾患、炎症、出血傾向のある場合発熱しているとき
急性の椎間板障害があるとき(慢性は可)ケガや骨折(3ヶ月以内のもの)
血行がよくなることが身体によくない薬を服用中の場合
静脈炎、血栓症など血管がもろくなっている場合
妊娠3ヶ月以内
強度な出血を伴う生理中
飲酒後精神科に通院されている場合
骨粗鬆症、リウマチ
重度の糖尿病西洋医学的処置が適当だと思われるとき(外傷等)
白血病、動脈瘤、血友病、ホジキン病、塞栓症重篤な疾患(心臓疾患、肺結核など)
悪性腫瘍(過去5年以内に再発している場合 )
重度の脳性マヒ強皮症、骨髄炎、ろうそう
※医師の診察を受けておられる方は、かかりつけの医師の同意の上ご予約ください
以上よろしくお願いいたします。

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